かい‐つ・く【掻い付く】
《「かきつく」の音変化》 [動カ四]抱きつく。すがりつく。「ちごの、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、—・きて寝たる」〈枕・一五一〉
[動カ下二]しっかりとつける。「紅といふもの、い...
かき‐つ・く【掻き付く】
[動カ五(四)] 1 しっかりと取りつく。とびつく。「マルという犬が、黒毛の尻尾(しっぽ)を振って、いきなり岸本へ—・いた」〈藤村・春〉 2 頼りとしてすがりつく。「いとど—・かむ方なく、悲し...
つっ‐ぱな・す【突っ放す】
[動サ五(四)]《「つきはなす」の音変化》 1 突いてはなれさせる。「すがりつく子を邪険に—・す」 2 関係を絶つ。見はなす。「—・して一人でやらせる」
とり‐かか・る【取(り)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 手をつける。着手する。「作業に—・る」 2 すがりつく。とりすがる。「手足に—・りて哭(な)き悲しみき」〈記・上〉 3 組みつく。うってかかる。「ものどもに—・りて、つかみ...
とり‐すが・る【取り縋る】
[動ラ五(四)]相手のからだなどにつかまって離れまいとする。すがりつく。「そでに—・って泣く」
とり‐つ・く【取(り)付く】
[動カ五(四)] 1 しっかりとつかまる。すがりつく。とりすがる。「救命ブイに—・く」 2 しっかりと組みつく。組みかかる。「岩場に—・く」「一人に五、六人が—・く」 3 新しく物事を始める。...
なき‐すが・る【泣き縋る】
[動ラ五(四)]泣きながらすがりつく。また、苦しい状況を訴えて援助を頼む。「夫の胸に—・る」
なき‐つ・く【泣(き)付く】
[動カ五(四)] 1 泣きながらすがりつく。「わっと—・く」 2 泣かんばかりに頼み込む。哀願する。「—・かれて金を貸す」
はん【攀】
[音]ハン(呉)(漢) [訓]よじる 1 よじ登る。「攀縁/登攀」 2 上の人にすがりつく。「攀竜(はんりょう)」
もろ‐なみだ【諸涙】
ともに涙を流して泣くこと。「錦祥女はすがりつく母の袂(たもと)の—」〈浄・国性爺〉