おう‐さま【王様】
1 王を尊敬、または敬愛していう語。 2 ㋐同類の中で第一のもの、最高のもののたとえ。「ドリアンは果物の—だ」 ㋑絶対的な権力・勢力をもつもののたとえ。「消費者は—だ」
絵(え)に描(か)いたよう
1 美しくすばらしいようすのたとえ。「—なみごとな眺め」 2 典型的な事柄・状態であることのたとえ。「幸せを—な家庭」
腕無(うでな)しの振(ふ)り飄石(ずんばい)
《腕力もない者が石投げをしようとする意から》自分の力に過ぎたことをするたとえ。また、虚勢を張るたとえ。「その縛(いまし)めにあひながら某(それがし)をつかまんとは、—」〈浄・出世景清〉
くも‐の‐なみ【雲の波】
1 重なっている雲を波にたとえていう語。「天(あめ)の海に—立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」〈万・一〇六八〉 2 立ち重なっている波を雲にたとえていう語。「—煙の波の立ちへだて相見んことのかたく...
くらげ‐の‐ほね【水母の骨】
《クラゲには骨がないところから》ありえない物事のたとえ。また、非常に珍しい物事のたとえ。
蝦蛄(しゃこ)で鯛(たい)を釣(つ)る
わずかな元手で大きな利益を得ることのたとえ。また、わずかな贈り物をして高価な返礼を受けることのたとえ。海老(えび)で鯛を釣る。
小糠(こぬか)三合(さんごう)あるならば入(い)り婿(むこ)すな
男はわずかでも財産があるなら、他家へ入り婿せず、独立して一家を構えよ。男は自立の心構えを持つべきであることのたとえ。また、入り婿の苦労の多いことのたとえ。小糠三合持ったら養子に行くな。
枯木(こぼく)に花(はな)開(ひら)く
老人や逆境にある者が、思いがけない幸福にあうことのたとえ。また、ありそうもないことが実現することのたとえ。枯れ木に花。枯木栄(えい)を発(はっ)す。
子供(こども)の使(つか)い
要領を得ない使いのたとえ。また、あまり役に立たない使いのたとえ。
転(ころ)んでもただは起(お)きない
たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとする。欲の深い、また、根性のある人のたとえ。転んでもただでは起きない。