ど‐かい【土芥】
土とごみ。ねうちのないもの、とるにたりないもののたとえ。「文三を—の如くに蔑視(みくだ)して」〈二葉亭・浮雲〉
毒蛇(どくじゃ)の口(くち)
危険な場所。また、危険が身に迫っていることのたとえ。毒蛇の腮(あぎと)。
毒(どく)を以(もっ)て毒(どく)を制(せい)す
悪を除くのに、他の悪を利用することのたとえ。
土足(どそく)で踏(ふ)み込(こ)・む
他人の私事や領分に、無遠慮に立ち入ろうとすることのたとえ。「家庭の事情に—・む」
どっ‐く【毒鼓】
仏語。毒を塗った太鼓。この音を聞く者はみな死ぬといい、仏の教えが聞く者の煩悩を滅することにたとえる。
ど‐とう【怒濤】
荒れ狂う大波。また、はげしい勢いで押し寄せるようすのたとえ。「逆巻く—」「—のごとく進撃する」
ど‐ば【駑馬】
足ののろい馬。また、才能の劣る人のたとえ。
駑馬(どば)に鞭打(むちう)・つ
能力のない者に無理に能力以上のことをさせることのたとえ。多くは、自分が努力することを謙遜(けんそん)していう言葉。
土用(どよう)布子(ぬのこ)に寒帷子(かんかたびら)
暑いさかりに綿入れを着、冬の寒いときに単衣(ひとえ)の帷子(かたびら)を着ること。物事の順序が逆になることのたとえ。また、時節の用をなさないもののたとえ。
ドル‐ばこ【ドル箱】
1 金銭を入れる箱。金箱。金庫。また、資金などの提供者のたとえ。 2 多くの利益をもたらす人や商品。「—航路」「—スター」