ぞく‐ちょう【続貂】
《趙王倫(ちょうおうりん)の一党が下僕に至るまで高官に就いたので、貂(てん)の尾で飾った高官用の冠が足りなくなり、犬の尾で飾った間に合わせの冠が続くだろう、とそしられたという「晋書」趙王倫伝の故...
そ‐えつ【楚越】
中国、戦国時代の楚国と越国。敵国どうしであったことから、仲の悪いもののたとえにいう。
そう‐よう【蒼蠅】
1 あおばえ。「毛扇をもて暑気を殺ぎ、—を払わしめ」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉 2 君側にいて、へつらう者のたとえ。
蒼蠅(そうよう)驥尾(きび)に付(ふ)して千里(せんり)を致(いた)す
《「史記」伯夷伝・索隠から》蒼蠅(あおばえ)は遠くまで飛べないが、名馬の尾にとまれば千里も行くことができる。小人物でも賢者や俊傑の庇護によって功名が立てられることのたとえ。驥尾に付す。
叢蘭(そうらん)茂(しげ)らんと欲(ほっ)し秋風(しゅうふう)之(これ)を敗(やぶ)る
《「帝範」去讒から》芳香を放つ蘭の群生が繁茂しようとするが、冷たい秋風が枯らしてしまう。小人のさまたげによって、りっぱな人が力を発揮できないことのたとえ。
そう‐よう【蒼鷹】
1 羽毛が青色を帯びている鷹(たか)。しらたか。 2 《1が猛々しいところから》情け容赦のない役人のたとえ。「郅都(しっと)—の忠心の翼も折れ、勅勘の身と成り給ひ」〈浄・嫗山姥〉
そう‐りん【双輪】
1 二つの車輪。前後または左右の車輪。 2 二つがそろってはじめて用をなす物事のたとえ。「快楽と実用とは、文学の両翼なり、—なり」〈透谷・明治文学管見〉
そう‐ろ【霜露】
しもと、つゆ。消えやすいこと、はかないことにたとえる。「—の命」
そう‐ろ【草露】
草に置くつゆ。はかないもののたとえにいう。「—の身」
つき‐の‐しも【月の霜】
月光がさえ渡り地上を白く照らすのを、霜にたとえた語。「こよひかく眺むる袖の露けきは—をや秋と見つらむ」〈後撰・夏〉