あいおい‐の‐まつ【相生の松】
雄松と雌松の幹が途中で合わさったもの。夫婦の契りの深さにたとえる。兵庫県高砂市の高砂神社のものが有名。
あい‐が【愛河】
仏語。愛欲などの執着が人をおぼれさせるのを河にたとえた語。
逢(あ)うは別(わか)れの始(はじ)め
《白居易「和夢遊春詩一百韻」の「合うは離るるの始め」から》会った人とはいつか必ず別れなければならない。無常のたとえ。
あおた‐がい【青田買い】
1 稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。→青田売買 2 企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること。卒業前の学生を実る前の稲に、能力を収穫量にたとえた語。...
あお‐だたみ【青畳】
1 表が新しくて青々として見える畳。 2 波の静かな青々とした海面などのたとえ。「—敷く相模灘(なだ)の上を」〈蘆花・自然と人生〉
青(あお)は藍(あい)より出(い)でて藍(あい)より青(あお)し
《「荀子」勧学から》青色の染料は草の藍からとるが、それはもとの藍草よりももっと青い。弟子が師よりもすぐれていることのたとえ。出藍(しゅつらん)の誉れ。
あお‐ひとぐさ【青人草】
《古くは「あおひとくさ」》人民。蒼生。国民。民草(たみくさ)。「葦原中国(あしはらのなかつくに)に有らゆるうつしき—の」〈記・上〉 [補説]人が増えるのを草が生い茂るのにたとえた語という。
あか‐いわし【赤鰯】
1 塩漬けにし、または干して、油脂が酸化し赤茶けた鰯。 2 赤くさびたなまくらな刀のたとえ。「きさまたちの—で、なに、切れるものか」〈滑・膝栗毛・四〉
あか‐えぼし【赤烏帽子】
赤色の烏帽子。烏帽子はふつう黒塗りであるところから、変わったものを好むことのたとえ。「亭主の好きな—」
赤子(あかご)の手(て)を捻(ひね)る
力が弱くて抵抗しない者はやすやすと扱うことができる。物事がきわめて容易にできることのたとえ。赤子の腕を捩(ねじ)る。