たま‐べん【玉弁/玉瓣】
簡単な逆止(ぎゃくど)め弁やポンプ弁に使われる球形の弁。
たま‐ぼこ【玉鉾/玉桙/玉矛】
《「たまほこ」とも》 1 玉で飾ったほこ。また、ほこの美称。 2 《枕詞「たまぼこの」のかかり方から》道。「この程はしるもしらぬも—の行きかふ袖は花の香ぞする」〈新古今・春下〉
たまほめ‐ぼし【魂讃星】
二十八宿の一、鬼宿(きしゅく)の和名。魂緒(たまお)の星。→鬼(き)
たま‐ぼうき【玉箒】
1 「たまばはき」に同じ。「憂を掃う—と云う訳(わけ)かね」〈蘆花・黒潮〉 2 タムラソウの別名。
たまぼこ‐の【玉鉾の】
[枕]「道」「里」にかかる。語義・かかり方未詳。「—道行き暮らし」〈万・七九〉 「—里人皆に我(あ)れ恋ひめやも」〈万・二五九八〉
たま‐ぼち【多磨墓地】
多磨霊園の旧称。
たま‐ま・く【玉巻く/玉纏く】
[動カ四] 1 玉を巻きつけて飾る。「梓弓末に—・きかくすすそ寝なななりにし奥をかぬかぬ」〈万・三四八七〉 2 クズなどの若葉の葉先が玉のように巻く。「白露に色変りゆく秋萩(あきはぎ)は—・く葛...
たま‐まつ【玉松】
松の美称。「み吉野の—が枝(え)は愛(は)しきかも君がみ言を持ちて通はく」〈万・一一三〉
たま‐まつり【霊祭(り)/魂祭(り)】
陰暦7月の盆を中心にして、祖霊を迎えて祭りをすること。精霊(しょうりょう)祭り。盂蘭盆会(うらぼんえ)。《季 秋》「夜かよふ蝶あはれなり—/闌更」
たま‐まゆ【玉繭】
1 繭の美称。 2 2匹またはそれ以上の蚕が一緒になって作った繭。玉糸・紡ぎ糸・真綿の原料として使用。同功繭(どうこうけん)。《季 夏》