こう‐よう【洸洋/潢洋】
[ト・タル][文][形動タリ]水が深くて広いさま。また、学説・議論などが深く広いさま。「—たる蒼海の有様」〈漱石・草枕〉
こが・れる【焦がれる】
[動ラ下一][文]こが・る[ラ下二] 1 いちずに、激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。「長年—・れた相手と結婚する」「故郷に—・れる」 2 そうなりたいと強く望む。「女優に—・れる」 3...
こう‐はん【広範/広汎】
[形動][文][ナリ]広く行きわたるさま。力や勢いの及ぶ範囲が広いさま。「—な知識」「—にわたる活動」 [派生]こうはんさ[名]
こう‐ひ【光被】
光が広く行きわたること。また、君徳などが広く世の中に行きわたること。「開明の辺陬に、一日も早く—せんことを論ぜられたり」〈岡部啓五郎・開化評林〉
こう‐ばく【荒漠】
[ト・タル][文][形動タリ]荒れはてて寂しいさま。「—たる原野」〈透谷・秋窓雑記〉
こく‐そく【觳觫】
[ト・タル][文][形動タリ]びくびくするさま。死を恐れるさま。「—たる畜類の歩みなどを見ては」〈露伴・連環記〉
ごう‐ぜん【轟然】
[ト・タル][文][形動タリ]大きな音がとどろき響くさま。「—たる大音響」「貨物列車が—と真近を通ったのだ」〈康成・雪国〉
こう‐そう【高爽】
[ト・タル][文][形動タリ]土地が高い所にあり、周囲が開けていて気持ちのよいさま。「—たる高原」
[名・形動]志が高くて、いさぎよいこと。また、そのさま。高潔。「—の士」
こく‐あんあん【黒暗暗/黒闇闇】
[名]墨を流したようにまっくろなこと。まっくらなこと。「天下を悪魔の巣窟と見て、—の中に彷徨し」〈一葉・うもれ木〉
[ト・タル][文][形動タリ]まっくろなさま。また、まっくらなさま。「—た...
ここ‐ち【心地】
1 外界からの刺激に対して起こる心の状態。心持ち。気持ち。気分。「—よさそうに眠る」「生きた—もしない」 →気持ち[用法] 2 物事に対する心の持ち方。考え。思慮。心構え。「まだいと若き—に」〈...