たいこ‐ばり【太鼓張り】
1 戸や間仕切りで、骨組みの両面に紙や板を張って中を空洞としたもの。太鼓作り。 2 《「太鼓張り襖(ふすま)」の略》1のようにつくり、框(かまち)も引き手もつけない襖。茶室によく用いられる。坊主襖。
たいこ‐ばん【太鼓判】
1 太鼓のように大きな印判。転じて、確実であるという保証。 2 江戸時代以前につくられた甲州金の一。表面外周の装飾が太鼓の皮留めの装飾に似ているところからいう。
太鼓判(たいこばん)を捺(お)・す
その人物や品物の質などが絶対によいものであると保証する。太鼓のような判を捺す。「プロが—・した腕前」
たいこ‐びょう【太鼓鋲】
頭部が半球形をした鋲。装飾用。
たいこ‐むし【太鼓虫/水蠆】
トンボの幼虫、やごの俗称。《季 夏》
たいこ‐むすび【太鼓結び】
⇒御太鼓(おたいこ)結び
たいこ‐もち【太鼓持(ち)/幇間】
1 宴席に出て客の遊びに興を添えることを職業とする男性。幇間(ほうかん)。 2 人にへつらって気に入られようとする者。太鼓たたき。「あいつは社長の—だ」
太鼓(たいこ)も撥(ばち)の当(あ)たりよう
たたき方しだいで太鼓の音が大きくもなり小さくもなるということ。やり方しだいで人の応じ方も変わることのたとえ。
たいこ‐やき【太鼓焼(き)】
「今川焼き」に同じ。
たいこれんだ【太鼓連打】
《原題、Drum Roll》ハイドンの交響曲第103番変ホ長調の通称。1795年初演。ロンドン交響曲の一。通称は第1楽章にティンパニの連打があることに由来する。