つじ‐かご【辻駕籠】
町の辻などに待っていて客を乗せる駕籠。町駕籠。
つじ‐かぜ【旋風/辻風】
つむじかぜ。せんぷう。「俄(にはか)に—の吹きまつひて」〈大鏡・道長下〉
つじ‐かんじゃ【辻冠者】
市中をあてもなくうろつく若者。「いふかひなき—ばら、乞食法師ども」〈平家・八〉
つじ‐かんじん【辻勧進】
往来で、寺社に対する金品の寄進を頼むこと。
つじ‐がため【辻固め】
貴人の外出の際などに、辻々に立って道筋を警戒すること。また、その役。「—の兵数十人、長具足(ながぐそく)立て並べ」〈曽我・九〉
つじ‐が‐はな【辻が花】
模様染めの名。室町中期から桃山時代にかけて盛行。帷子(かたびら)(麻布の単(ひとえ)の着物)に紅を基調にして草花文様を染め出したもの。絞り染めに、描絵・摺(す)り箔・刺繍(ししゅう)をほどこした...
つじ‐ぎみ【辻君】
夜道に立って客を誘う売春婦。古くは、市中の路地に店を構えた遊女のこと。夜鷹(よたか)。「—はあまだれほどな流れの身」〈柳多留・四八〉
つじ‐ぎり【辻斬り】
昔、武士が刀剣の切れ味や自分の腕を試すために、往来で通行人を斬ったこと。また、それを行う者。特に江戸初期には禁令が出るほど横行した。
つじ‐ぐるま【辻車】
道ばたで客を待つ人力車。「—に飛び乗りをして」〈鏡花・註文帳〉
つじ‐げい【辻芸】
人通りの多い道ばたで演じる芸能。大道芸。