たい‐した【大した】
[連体] 1 程度がはなはだしいさまをいう語。非常な。たいへんな。度はずれた。「—ものだ」「—数にのぼる」 2 あとに打消しの語を伴って、特に取り立てて言うほどのことではないという気持ちを表す。...
だて【立て】
[接尾] 1 名詞、動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、取り立ててそのようなようすをする、実際以上にそれを誇示してみせようとする、などの意を表す。「かばい—」「賢(かしこ)—」「心安—」 2...
そば‐だ・てる【攲てる】
[動タ下一][文]そばだ・つ[タ下二] 1 一方の端を高くする。「ぐにゃりとして居し肩を—・て」〈露伴・五重塔〉 2 ㋐耳や目の注意力をそのほうへ集中させる。「外の騒ぎに耳を—・てる」 ㋑枕など...
そむき‐そむき【背き背き】
[形動ナリ]互いに心がしっくりしないさま。離れ離れ。「かたみにこそは頼みをかけて、後見思ひきこえめと、思ひわたるに、—にさし隔てて」〈夜の寝覚・二〉
その‐もの【其の物】
1 いま問題になっている事物。当のもの。「—ずばりの形容」 2 名詞または形容動詞の語幹の下に付けて、上の語の意味を強調する気持ちを表す語。まぎれもなくそのようであること。それ自身。「善人—」「...
そば‐がお【側顔】
[名・形動ナリ] 1 よこがお。「首筋ひき立てて、折れ返りかひろぐ—の、ほのぼの御簾に透きて見ゆるは」〈狭衣・三〉 2 関心を示さない顔をするさま。「かばかりの絆(ほだし)どもを行きちがはせて、...
其(そ)の事(こと)とな・し
1 取り立てていうこともない。なんということもない。「—・けれど、世の中の物語などしつつ」〈源・蜻蛉〉 2 特定のこととは限らず、何事につけても。「堀川相国は、美男のたのしき人にて、—・く過差を...
そよ‐そよ
[副] 1 風が静かに心地よく吹くさま。また、風に吹かれて草木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動くさま。「春風が—(と)吹く」「木の葉が—(と)揺れる」 2 広く、物の触れ合う音や物の動くときに...
そで‐びょうぶ【袖屏風】
袖で物を覆い隠すこと。袖を屏風に見立てていう語。「時子は机の上で—をして」〈白鳥・泥人形〉
その‐こと【其の事】
取り立てていうような事柄。大事な用事など。「用ありて行きたりとも、—果てなば、とく帰るべし」〈徒然・一七〇〉