そんぼう‐の‐き【存亡の機】
引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時。存亡の秋(とき)。 [補説]文化庁が発表した平成28年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「存亡の機」を使う人が6.6...
損(そん)なこととは露(つゆ)知(し)らず
そんなことは少しも知らないということと、損になる仕事は少しも知らないということをかけて、しゃれていった言葉。
たいじゅ‐しょうぐん【大樹将軍】
《「後漢書」馮異(ひょうい)伝から。後漢の馮異という将軍は、諸将が功績を誇るときも、一人大樹の下に引っ込んで功を誇らなかったという故事による》将軍、または征夷大将軍の異称。
たところで…◦ない
《「たところで」は過去の助動詞「た」の連体形+名詞「ところ」+格助詞「で」。「ない」は打消しの助動詞、または形容詞》前件に未成立・既成立の事柄を条件として示し、後件にそれが無駄になるか、もっと悪...
たいしょうせい‐の‐やぶれ【対称性の破れ】
物理学で、ある対象に、ある変換を行ったとき、法則が変わってしまうこと。 [補説]例えば、水の分子は、水蒸気の状態では、自由な方向に運動しているので、どの方向から見ても無秩序に見えるという意味で対...
そぼく‐じつざいろん【素朴実在論】
《naive realism》哲学で、主観と独立して物質的対象からなる世界が実在するという主張。特に認識論では、知覚や認識はこのような外界を忠実に反映・模写して成立するという。→模写説
たい‐ほう【大鵬】
古代中国の想像上の大鳥。「荘子」逍遥遊によれば、鯤(こん)という魚が化したもので、翼は三千里に達し、一飛びに9万里ものぼるという。
たから‐ぶね【宝船】
縁起物の一。宝物・米俵・七福神などを乗せた船。また、それを描いた絵に「なかきよのとをのねぶりのみなめざめなみのりぶねのおとのよきかな」という回文歌(かいぶんうた)を書き、正月2日の夜、枕の下に敷...
たい‐すう【対数】
x=ay(a≠1, a>0, x>0)という関係があるとき、yをaを底(てい)とするxの対数といい、y=logaxと表す。xを対数yの真数という。ロガリズム(logarithm)。
大人(たいじん)は赤子(せきし)の心(こころ)を失(うしな)わず
《「孟子」離婁下から》高徳の人は、赤ん坊のように純粋な心をなくさないでいるということ。また、君主たる者は、赤子を慈しむように民心を大切にするということ。