呑舟(どんしゅう)の魚(うお)
《「荘子」庚桑楚から》舟をまるのみにするほどの大きな魚。転じて、大人物。大物。「雑魚を数えて—を取りのがすのである」〈寅彦・量的と質的と統計的と〉
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)は枝流(しりゅう)に游(およ)がず
《「列子」楊朱から》舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ。
どん‐しょく【貪食】
[名](スル) 1 むさぼり食うこと。たんしょく。「あるものは極度に—で」〈中島敦・悟浄出世〉 2 細胞の食作用をいう。
どんしょく‐さいぼう【貪食細胞】
⇒食細胞
とん‐じき【屯食/頓食】
1 平安・鎌倉時代、宮中や貴族の宴会のとき、庭上で下仕えの者に賜る酒食をのせた台。また、そこにのせた食物。特に、強飯(こわめし)を卵形に握り固めたもの。 2 《「どんじき」と発音》江戸時代、京都...
どん‐じき【鈍色】
法衣(ほうえ)の一。上衣(袍(ほう))と袴(はかま)・裙(くん)と帯からなる単(ひとえ)のもの。無紋の絹で仕立て、僧綱領(そうごうえり)を立てる。鈍色の衣。
どん‐じまい【どん仕舞(い)】
物事のいちばん最後。どんじり。
どん‐じゅう【鈍重】
[名・形動]動作や物事に対する反応がにぶくてのろいこと。また、そのさま。「—な足運び」 [派生]どんじゅうさ[名]
ドン‐ジョバンニ【Don Giovanni】
モーツァルト作曲のオペラ。2幕。1787年初演。スペインの伝説上の人物ドン=ファンを主人公とし、序曲やアリアの「打ってよマゼット」「セレナーデ」などが有名。 ⇒ドン=ファン
どん‐じり【どん尻】
いちばん最後。どんじまい。