意気地(いくじ)がな・い
1 やりとげようとがんばる気力がない。「これしきで弱音をはくとは—・い」 2 だらしがない。しまりがない。「泥溝板(どぶいた)のうえに—・い下駄の音が聞えて」〈万太郎・末枯〉
図(ず)がな・い
途方もない。とんでもない。法外である。「あんまり図のない取り合ひで、おりゃ世間へ顔が出されぬ」〈浄・桂川連理柵〉
方図(ほうず)がな・い
際限がない。「—・い征服欲」
仕方(しかた)が無(な)・い
1 どうすることもできない。ほかによい方法がない。やむを得ない。「—・い。それでやるか」 2 よくない。困る。「彼は怠け者で—・いやつだ」 3 我慢ができない。たまらない。「彼女に会いたくて—・い」
そつが無(な)・い
手落ちがない。手抜かりがない。むだがない。「何をさせても—・い」
つつが‐な・い【恙無い】
[形][文]つつがな・し[ク]病気・災難などがなく日を送る。平穏無事である。「—・く暮らす」「—・く日程を終える」
手(て)が無(な)・い
1 人手が足りない。「—・くて注文がさばけない」 2 施すべき手段・方法がない。「打つべき—・い」
後(あと)がな・い
もうこれ以上、後ろにはさがれない。これ以上は負けられない。「—・い立場に立たされる」
嘘(うそ)と坊主(ぼうず)の頭(あたま)はゆったことがない
《「嘘を言う」と「頭を結う」を掛けた洒落(しゃれ)》これまで嘘をついたことがない。
物(もの)が無(な)・い
1 身も蓋もない。風情がなくつまらない。 2 命がない。