世間(せけん)に鬼(おに)はない
世の中には無慈悲な人ばかりでなく、情け深い人もいるものだ。渡る世間に鬼はない。
渡(わた)る世間(せけん)に鬼(おに)はない
世の中には無情な人ばかりがいるのではなく、困ったときには助けてくれる情け深い人もいるものだということ。
不可能(ふかのう)という文字(もじ)は我(わ)が辞書(じしょ)にはない
ナポレオン1世が自信のほどを誇示して発した言葉。 [補説]Impossible n'est pas français.(不可能という言葉はフランス語ではない)から。
只(ただ)より高(たか)いものはない
ただで何かをもらうと、代わりに物事を頼まれたりお礼に費用がかかったりして、かえって高くつく。
様(ざま)は無(な)・い
体裁が悪い。みぐるしい。みっともない。「年がいもなくけんかしたりして—・いね」
盗人(ぬすびと)の隙(ひま)はあれども守(まも)り手(て)の隙(ひま)はない
盗人はころあいを見て盗みにはいるから余裕があるが、番をするほうは少しも気を緩めるときがない。盗人は防ぎようがないことのたとえ。
御神酒(おみき)上(あ)がらぬ神(かみ)はない
神様でさえ酒を召し上がるのであるから、人間が酒を飲むのは当然であるということ。酒飲みが好んで言う言葉。
馬鹿(ばか)に付(つ)ける薬(くすり)はない
ばかを治療して頭をよくする方法はない。阿呆に付ける薬なし。
其(そ)れはない
相手の言動を強く非難・否認するときに用いる言葉。それはいけないよ。それはだめだよ。「今日になって行けないなんて、—でしょう」
およば◦ない【及ばない】
[連語]《動詞「およ(及)ぶ」の未然形+打消しの助動詞「ない」》⇒及ぶ6