なみ‐う・つ【波打つ】
[動タ五(四)] 1 波が寄せてくる。波がうねる。「—・つ荒磯(あらいそ)」 2 波のように起伏して揺れ動く。また、起伏がある。「秋風に—・つ稲穂」「心臓が激しく—・つ」
なみ‐おと【波音】
1 波が寄せたり引いたりするときに起こす音。 2 歌舞伎下座音楽の鳴り物の一。大太鼓を長桴(ながばち)で打って波の音を表現するもの。
なみ‐おぶね【波小舟】
波のまにまに漂う小さな舟。頼りない意を込めても用いる。「あまりに隙(ひま)も—、なにを頼みに老いの身の」〈謡・通盛〉
なみかけ‐ごろも【波掛け衣】
波のかかる衣。波にぬれた衣。「須磨のあまの—よそにのみ聞くは我が身になりにけるかな」〈新古今・恋一〉
なみ‐かぜ【波風】
1 波と風。また、風が強く吹いて波立つこと。「—が強まる」 2 家庭や世間に起こるごたごた。もめごと。「家の中に—が立つ」 3 さまざまのつらい事柄。「世の—にもまれる」
なみ‐かっこ【波括弧】
文章表記中などで用いる{ }の記号。補足説明や注記などを表すのに用いる。ブレース。( )を小括弧、[ ]を大括弧というのに対して、中括弧ともいう。→括弧
なみ‐がい【波貝】
キヌマトイガイ科の二枚貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は長楕円形で、殻長約10センチ。殻表は白色で、同心円状に起状が著しく、波状に見える。水管は長く太く、食用。翁(おきな)の面貝。
なみ‐がえし【波返し】
1 堤防などの上面を海側に反らせ、波がはね返るようにした工作物。波返し工。 2 雅楽の「青海波(せいがいは)」を演奏する際の打楽器の打ち方。 3 箏(そう)の弾き方の一。右手の中指と食指を表・裏...
なみ‐がしら【波頭】
1 波の盛り上がった頂。波頭(はとう)。 2 波の立ってくずれる形を模様化したもの。
なみ‐がた【波形】
1 波のような形。また、波をかたどった模様。「—の罫線」「グラフが—を示す」 2 語句と語句との間に入れる「〜」の記号。数値や時間、場所の範囲を示すときや、語句の省略などに用いる。波ダッシュ。波...