名(な)を正(ただ)・す
1 《「論語」子路から》君臣・父子などの名分を正す。 2 正邪の判断を下す。「うき世をば今ぞ別るるとどまらむ名をばただすの神にまかせて」〈源・須磨〉
名(な)を立(た)・てる
1 名声を世にあらわす。名をあげる。「政治家として—・てる」 2 評判を立てる。「年の内にあはぬためしの—・ててわれ七夕にいまるべきかな」〈後拾遺・恋三〉
名(な)を竹帛(ちくはく)に垂(た)る
《「後漢書」鄧禹伝から》長く後世に伝えられるような名を歴史の上に残す。功名を竹帛に垂る。
名(な)を連(つら)・ねる
名簿に名前を並べる。団体や組織などの一員として加わる。「発起人の中に—・ねる」
名(な)を遂(と)・げる
名声を得ることをやり遂げる。「企業家として—・げる」「功成り—・げる」
名(な)を留(とど)・める
名を後世に残す。「歴史に—・める」
名(な)を取(と)・る
評判を得る。名を得る。「あだなる—・り給ふ面(おもて)起こしに」〈源・夕霧〉
名(な)を流(なが)・す
名を広める。また、悪い評判を立てられる。「女たらしの—・す」
名(な)を成(な)・す
人に名を知られるようになる。また、名声を得る。「作曲家として—・す」
名(な)を残(のこ)・す
後世まで名声が伝えられる。「創業者として—・す」