ぬけ【抜け】
1 抜けていること。あるべきものがないこと。「文章に1行—がある」 2 知恵の足りないこと。また、その人。まぬけ。 3 俳諧で、主題を句の表面に表さないで、暗にそれをほのめかす手法。談林風で流行した。
ぬけ‐あが・る【抜け上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 抜け通る。透き通る。「—・った白い肌」 2 頭髪の生えぎわが抜けて、上の方へはげあがる。「額が—・る」
ぬけ‐あきない【抜け商い】
規則を犯したり仲間の申し合わせを破ったりしてひそかに商売をすること。密売買。〈和英語林集成〉
ぬけ‐あな【抜け穴】
1 通り抜けられる穴。こっそり抜け出せるように掘った穴。「屋敷の外へ通じる—」 2 うまく逃れる手段・方法。「法律の—」
ぬけ‐い・ず【抜け出づ】
[動ダ下二]「ぬけでる」に同じ。
ぬけ‐うら【抜け裏】
通り抜けることができる裏道。抜け道。「不規則な小路やどこへ通ずるとも知らぬ—が多い」〈荷風・ふらんす物語〉
ぬけ‐うり【抜け売り】
[名](スル)規則を犯したり仲間を出し抜いたりしてひそかに物品を売ること。「西班牙の禿山を—する人々」〈荷風・ふらんす物語〉
ぬけ‐お・ちる【抜け落ちる】
[動タ上一][文]ぬけお・つ[タ上二] 1 生えていたり刺さっていたりしたものが取れて落ちる。また、重みのかかっていた面などが下に抜けて落ちる。「髪の毛が—・ちる」「床が—・ちる」 2 あるべき...
ぬけ‐かわ・る【抜け替(わ)る】
[動ラ五(四)]抜けて、新しいものと替わる。生え替わる。「乳歯が永久歯に—・る」
ぬけ‐かん【抜け感】
1 ファッションで、ほどよく肩の力が抜けた、おしゃれな感じ。きちんとした服装をあえて着崩すことで生まれる、軽やかでリラックスした印象や、余裕を感じさせる優しい雰囲気をいう。「—のある着こなし」 ...