ねずみ‐ど【鼠戸】
1 「鼠木戸(ねずみきど)1」に同じ。 2 「鼠木戸2」に同じ。「—の口も塞(ふさが)りて、入るべき方もなし」〈太平記・二七〉
ねずみ‐なき【鼠鳴き】
「ねずなき」に同じ。「簾の内から—、何事かと寄る袖の時雨」〈浮・新色五巻書・三〉
鼠(ねずみ)に引(ひ)かれる
家の中に一人きりでいて、さびしいことのたとえ。
ねずみ‐の‐お【鼠の尾】
イネ科の多年草。日当たりのよい地に生え、高さ50〜70センチ。葉は線形。夏から秋、ネズミの尾に似た淡緑色の穂が茎の上部に集まってつく。《季 秋》
ねずみのこ‐さんよう【鼠の子算用】
「鼠算(ねずみざん)1」に同じ。
ねずみ‐のみ【鼠蚤】
ネズミに寄生するノミ。ケオプスネズミノミ・ヤマトネズミノミなど。人体にも寄生し、ペストなどを媒介する。
ねずみ‐の‐よめいり【鼠の嫁入り】
昔話の一。ネズミの夫婦が秘蔵の娘に天下一の婿をとろうとして、太陽・雲・風・築地と、次々に申し込むが、結局は同じ仲間のネズミを選ぶという話。ねずみの婿取り。
ねずみ‐はなび【鼠花火】
小さな花火の一。火薬を詰めた細い紙の管を小さい輪にしたもの。火を付けるとネズミのように地面を走り回り、破裂する。ねずみ火。《季 夏》
ねずみ‐はんぎり【鼠半切り】
ねずみ色の半切り紙。漉(す)き返しの悪紙。
ねずみ‐ばしり【鼠走り】
門または出入り口などの、扉の枢(くるる)を受けるために柱間に渡した梁(はり)。とかみ。ねずばしり。