こく‐う【黒雨】
空を暗くするばかりに降る大雨。
こたつ‐べんけい【炬燵弁慶】
「内弁慶(うちべんけい)」に同じ。「俗(よ)に云ふ—にて、とばかりにして術(すべ)もなし」〈読・八犬伝・九〉
かん‐らく【陥落】
[名](スル) 1 落ち込むこと。陥没。「地盤が—する」 2 攻め落とされること。「首都が—する」 3 地位や順位が下がること。「最下位に—する」 4 口説き落とされること。「熱意に負けて—する...
さる‐に【然るに】
[接] 1 そうこうしていると。すると。「—、十二月(しはす)ばかりに、とみのこととて御文(ふみ)あり」〈伊勢・八四〉 2 しかるに。ところが。「土石草木も霊なきはあらずと聞く。—玉川の流れには...
ざ‐なり【座成り/座形】
1 「座並(ざな)み」に同じ。 2 座席から動かず、そのままであること。 3 その場だけの間に合わせ。おざなり。「見えと—ばかりにて、薬の事は陳皮(ちんぴ)も知らず」〈風来六部集・天狗髑髏鑒定縁起〉
さらぼ・う
[動ハ四]やせ衰える。やせて骨と皮ばかりになる。「いとほしげに—・ひて、肩のほどなどはいたげなるまで衣の上まで見ゆ」〈源・末摘花〉
ささ‐まくら【笹枕】
「草枕(くさまくら)」に同じ。「これもまたかりそめ臥(ぶ)しの—一夜の夢の契りばかりに」〈俊成卿女集〉
こち‐と【此方人】
[代]《「こちひと」の音変化》一人称の人代名詞。わたしたち。わたし。「内にゐやんす内儀様—ばかりにうちまかせ」〈浄・重井筒〉
こまさく・れる
[動ラ下一][文]こまさく・る[ラ下二]「こましゃくれる」に同じ。「みな顔つき—・れて、十八、九より三十ばかりに見えければ」〈浮・三所世帯〉
こん‐じく【坤軸】
大地の中心を貫き支えていると想像される軸。地軸。「奔雷の音は屋瓦(かわら)紙障(ふすま)を震うて—正に砕くるばかりに」〈魯庵・社会百面相〉