ひな‐ぎきょう【雛桔梗】
キキョウ科の多年草。暖地の野原などに生え、高さ約30センチ。細い茎が群がって出て、葉はへら状。夏から秋、青紫色のキキョウに似た小さい花を上向きに開く。
ひな‐ぎく【雛菊】
キク科の多年草。群生し、葉はへら形。春、高さ約10センチの花茎を伸ばし、淡紅・紫紅・白色などの頭状花を開き、秋ごろまで咲く。ヨーロッパ西部の原産で、観賞用。延命菊。延齢客(えんれいかく)。デージ...
ひなぎくのおちゃのばあい【ヒナギクのお茶の場合】
多和田葉子の短編小説。同作を表題作とする小説集はほかに「枕木」「所有者のパスワード」などを収め、平成12年(2000)刊行。同年、第28回泉鏡花文学賞受賞。
ひ‐な‐くもり【ひな曇り】
[枕]《「な」は「の」の意》日の曇った薄い日ざしの意から、「薄日(うすひ)」と同音の地名「碓氷」にかかる。「—碓氷の坂を越えしだに」〈万・四四〇七〉
ひなぐ‐おんせん【日奈久温泉】
熊本県八代(やつしろ)市日奈久の温泉。八代海に臨む。泉質は単純温泉・塩化物泉。もと熊本藩の藩営であった。
ひなぐ‐だんそうたい【日奈久断層帯】
熊本県益城町から芦北町を経て八代海南部に至る断層帯。北東から南西方向に延び、全体の長さは約81キロメートルとされる。北端は布田川断層帯に接する。
ひ‐なげ【杼投げ】
織機で、杼を走行させて縦糸の間に横糸を通す操作。
ひな‐げし【雛芥子/雛罌粟】
ケシ科の越年草。高さ30〜90センチ。全体に毛があり、葉は羽状に深く裂けていて白粉を帯びた緑黄色。5、6月ごろ、大形の紅・桃・白色などの4弁花が咲く。八重咲きの品種もある。ヨーロッパ中部の原産。...
ひな‐ごと【雛事】
「雛遊(ひなあそ)び」に同じ。
ひな‐さか・る【鄙離る】
[動ラ四]《「ひなざかる」とも》都から遠く離れる。辺鄙(へんぴ)である。「大君の命(みこと)恐(かしこ)み—・る国を治むと」〈万・四二一四〉