ゆすり【揺すり】
1 ゆり動かすこと。「貧乏—」 2 (「強請」とも書く)おどして金品を出させること。また、その者。「—、たかりをはたらく」
ゆすり‐あ・げる【揺すり上げる】
[動ガ下一][文]ゆすりあ・ぐ[ガ下二]ゆり動かしながらしだいに上へあげる。ゆりあげる。「背のザックを—・げる」
ゆすり‐おこ・す【揺すり起(こ)す】
[動サ五(四)]眠っている人をゆり動かして目を覚まさせる。ゆりおこす。「寝入った子供を—・す」
ゆすり‐か【揺蚊】
双翅(そうし)目ユスリカ科の昆虫の総称。カに似るが吸血しない。体長約5ミリ。夕方群れ飛び、蚊柱をつくる。幼虫はアカムシ・アカボウフラといい、釣りの餌にする。セスジユスリカ・アカムシユスリカなど。
ゆすり‐がな【揺すり仮名】
仮名の踊り字。「はゝ」「すゞめ」の「ゝ」「ゞ」など。
ゆすり‐と・る【強請り取る】
[動ラ五(四)]人をおどして金品を強引に取る。「金を—・られる」
ゆすり‐ば【強請場】
歌舞伎で、強請を演じる場面。世話狂言、特に白浪物(しらなみもの)の中で発展した。
ゆすり‐ば【弓摺羽】
矢羽のうち、矢をつがえて射るときに弓に触れるほうの羽。
ゆすり‐み・つ【揺すり満つ】
[動タ四]その場にいる人がみな騒ぎたてる。ざわめく。「ここらの男女、上下、—・ちて泣きとよむに」〈源・若菜上〉