わすれ‐ぐさ【忘れ種】
心配や心の憂さを忘れさせるもの。「亡き我が夫(つま)の種よ形見よ、—」〈浄・盛衰記〉
わすれぐさ【萱草】
宗祇による自撰連歌集。文明6年(1474)成立。
わすれぐさによす【萱草に寄す】
立原道造の処女詩集。昭和12年(1937)5月、私家版で刊行。全10編のソネットからなり、「虹とひとと」「夏の弔ひ」などの作品を収める。
わすれ‐さ・る【忘れ去る】
[動ラ五(四)]すっかり忘れて、二度と思い出さない。
わすれ‐ざき【忘れ咲き】
「返り咲き」に同じ。
わすれ‐じお【忘れ潮】
満潮時にたまった海水が、潮が引いてもそのまま残っているもの。
わすれ‐じも【忘れ霜】
春の終わりごろになり、急に気温が低下し、霜が降りること。また、その霜。晩霜。別れ霜。「八十八夜の—」《季 春》「鶯も元気を直せ—/一茶」
わすれっ‐ぽ・い【忘れっぽい】
[形]忘れやすい性質である。「年をとると—・くなる」 [派生]わすれっぽさ[名]
わすれなぐさ‐いろ【勿忘草色】
ワスレナグサの花弁のような色。明るい青色。
わすれな‐ぐさ【勿忘草】
《forget-me-not》ムラサキ科の多年草。高さ約30センチ。葉は長楕円形。5、6月ごろ、尾状に巻いた花穂を出し青色の5弁花を多数つける。ヨーロッパの原産で、19世紀にパリでは恋人への贈り...