わたり‐ぶね【渡り船/渡り舟】
「わたしぶね」に同じ。
わたり‐ぼうこう【渡り奉公】
あちこちを渡り歩き、主人を替えて奉公すること。「女ながら—程をかしきはなし」〈浮・一代女・四〉
わたり‐ま【渡り間/径間】
アーチ状の迫持(せりもち)または持放(もちはなし)の両端にある支点の間の距離。径間(けいかん)。
わたり‐もの【渡り物】
1 外国から渡ってきた品物。舶来品。「南蛮からの—」 2 祭礼などの際、練って歩く行列・山車(だし)など。ねりもの。「その日—ありとて、にぎはひけり」〈咄・あられ酒・五〉 3 先祖から代々伝わる...
わたり‐もの【渡り者】
1 あちこちと渡り歩き、主人を替えて奉公をする者。 2 1か所に落ち着かず旅をして回る者。 3 他の土地から来て住んでいる者。よそ者。
わたり‐もり【渡り守】
「わたしもり」に同じ。「かぢを取りて、ひそかに—に接(まじ)りて」〈前田本仁徳紀〉
わたり‐やぐら【渡り櫓】
1 城郭の枡形(ますがた)に設けたやぐらで、石垣の上に渡して下に門を開けたもの。 2 城の石垣の上に長く続くやぐら。多聞(たもん)。
わたり‐りょう【渡り領】
家または職に付属して世襲する所領。天皇・上皇の後院領や、藤原氏の氏の長者に付属した所領などの類。
わたり‐ろうか【渡り廊下】
建物と建物とを結ぶ廊下。渡り廊。
渡(わた)りを付(つ)・ける
話し合いをつける。交渉をする。関係をつける。「訴訟にならないよう—・ける」