うるし‐ざいく【漆細工】
器物に漆を塗って細工をすること。また、その製品。
うるし‐したじ【漆下地】
漆器の塗りの最初の工程で、刻苧(こくそ)・錆漆(さびうるし)などで下地を整えるもの。
うるし‐つぎ【漆継ぎ】
器のひびや欠けを、漆(うるし)の粘着力によってつなぎ合わせること。継ぎ目に金粉などを蒔(ま)いて装飾する場合は特に金継ぎという。
うるし‐ぬり【漆塗(り)】
1 漆を器物に塗ること。また、その器物。漆細工。 2 漆を塗るのを職業とする人。塗師(ぬし)。
うる‐しね【粳稲】
粳(うるち)がとれる稲。
うるし‐ねんぐ【漆年貢】
江戸時代の雑税の一。ウルシの木に対して課されたもので、はじめは現物納、のち金代納となった。漆役。
うるし‐のり【漆糊】
でんぷん糊に生漆(きうるし)をまぜこんだもの。布や木の接着剤。また、生漆に小麦粉をまぜたものは、破損した陶磁器の接着剤にする。
うるし‐はく【漆箔】
1 仏像彫刻などで、漆を塗った上に金箔を押したもの。 2 鳥の子紙に漆を塗ったもの。裁断して漆糸に用いる。 3 漆に染料をまぜて箔にしたもの。書物の装丁の背文字などに使う。
うるし‐ばけ【漆刷毛】
漆を塗るときに使う刷毛。主に人の毛髪で作る。
うるし‐ばん【漆判】
江戸時代、奈良晒(ならざらし)などの布に押した、「極」の字の検査済み印。消えないように漆を使った。