いっせん‐じょうき【一銭蒸汽】
《初め、1区間の運賃が1銭だったところから》明治から第二次大戦前まで、東京の隅田川を航行した小型客船。ぽんぽん蒸気。
いっせん‐ぞり【一銭剃り】
《代金が1銭(1文)だったところから》近世初期、道端などで店を構えて商売をした髪結い。一文剃り。
いっせんだい【一闡提】
《(梵)icchantikaの音写。断善根(だんぜんこん)・信不具足(しんふぐそく)と訳す》仏法を信じることなく、成仏の素質を欠く者。
いっせん‐ぢゃや【一銭茶屋】
江戸時代、茶一服を1銭(1文)で売った茶店。
いっせんにんのこうきょうきょく【一千人の交響曲】
《原題、(ドイツ)Symphonie der Tausend》⇒千人の交響曲
一線(いっせん)を画(かく)・する
境界線を引いてくぎりをつける。はっきり区別する。「保守派とは—・する」
一線(いっせん)を越(こ)・える
守るべきことを破る。してはならないことをする。「社会の公器としての—・える」
一戦(いっせん)を交(まじ)・える
一度たたかう。ひと勝負をする。「—・える覚悟がある」
一銭(いっせん)を笑(わら)う者(もの)は一銭(いっせん)に泣(な)く
わずかな金額だといって軽視する者は、そのわずかな金額に困ることになる。たとえわずかな金でも軽んじてはいけないという戒め。一円を笑う者は一円に泣く。
いっ‐そう【一双】
二つでひと組をなすもの。一対(いっつい)。「六曲—の屏風(びょうぶ)」「—の目はたちまちぎらりとわれらをにらむのである」〈蘆花・思出の記〉