めさ・ぐ【召上ぐ】
[動ガ下二]《「めしあぐ」の音変化》召し上げる。呼び寄せる。「我(あ)が主のみ霊(たま)賜ひて春さらば奈良の都に—・げ給はね」〈万・八八二〉
めし‐あ・げる【召(し)上げる】
[動ガ下一][文]めしあ・ぐ[ガ下二] 1 官府や主君が所有物を取り上げる。「領地を—・げる」 2 貴人が下位の人を呼び寄せる。召し出す。「この歌は、まだ殿上許されざりける時に、—・げられて」〈...
めし‐はな・す【召し放す】
[動サ四]領地・官位などを取り上げる。「大罪を犯さざる者—・すべからざるの由定めらる」〈吾妻鏡・一八〉
めぼし・い
[形][文]めぼ・し[シク]いろいろあるもののなかで、特に目に立つさま。取り上げるだけの価値があるさま。「—・い品を持ち出す」「—・い作品を取り上げる」 [派生]めぼしさ[名]
めりやす
1 長唄の一種で、ふつう歌舞伎下座音楽として、物思い・愁嘆などの無言の演技のとき、叙情的効果を上げるために独吟または両吟で演奏するもの。もの静かな沈んだ曲調が多い。 2 義太夫節の三味線の手で、...
もうさ‐く【申さく/白さく】
《動詞「もうす」のク語法》申し上げること。また、申し上げることには。「皇神等(すめがみたち)の前に—」〈祝詞・祈年祭〉
もうし‐い・れる【申(し)入れる】
[動ラ下一][文]まうしい・る[ラ下二] 1 こちらの意志や希望を相手に告げ知らせる。「資金の提供を—・れる」「話し合いを—・れる」 2 招待する。「それにつき毎年このごろ一族衆を—・るる程に」...
もうし‐おく・れる【申(し)遅れる】
[動ラ下一][文]まうしおく・る[ラ下二]「言い遅れる」の謙譲語。申し上げるのがあとになる。また、申し上げる機会を失う。「—・れましたが、私が担当の係です」
もうし‐おこな・う【申し行ふ】
[動ハ四] 1 申し上げる。言上する。「和銅三年と言ふ年、天皇に—・ひて」〈今昔・一一・一四〉 2 とりおこなう。とりさばく。「たとひ入道非拠を—・ふとも」〈平家・三〉
もうし‐か・ねる【申(し)兼ねる】
[動ナ下一][文]まうしか・ぬ[ナ下二]申し上げるのをためらう。言いにくい。「はっきりとは—・ねる」