あまの‐がわ【天野川/天之河】
大阪府交野(かたの)・枚方(ひらかた)両市域を流れる川。淀川に注ぐ。また、その川沿いにあった枚方市禁野付近の地名。[歌枕]「—遠き渡りになりにけり交野のみのの五月雨(さみだれ)のころ」〈続後撰・夏〉
あまよ‐の‐しなさだめ【雨夜の品定め】
源氏物語の帚木(ははきぎ)の巻で、五月雨の一夜、光源氏や頭中将(とうのちゅうじょう)たちが女性の品評をする場面。雨夜の物語。また一般に、人物を品評すること。
いかほ‐の‐ぬま【伊香保の沼】
榛名湖の古称。[歌枕]「まこも生ふる—のいかばかり波越えぬらん五月雨の頃」〈新後拾遺・夏〉
うのはな‐くたし【卯の花腐し】
《卯の花を腐らす意から。「うのはなくだし」とも》卯の花の咲いているころに降りつづく長雨。五月雨(さみだれ)。季語としては「花の雨」と「五月雨」との間。《季 夏》「さす傘も—もちおもり/万太郎」
お‐だゆ・む【小弛む】
[動マ四]「おだやむ」に同じ。「五月雨のひとしきり—・みて」〈浄・会稽山〉
おとなし‐がわ【音無川】
和歌山県田辺市本宮(ほんぐう)町本宮の熊野本宮大社付近を流れ、熊野川に合流する川。この地一帯を音無の里と呼んだところからこの名がある。[歌枕]「名のみして岩波たかく聞こゆなり—の五月雨の頃」〈...
かき‐くら・す【掻き暗す】
[動サ四] 1 空を曇らし、暗くする。雨や雪が、空が暗くなるほど強く降る。「五月雨(さみだれ)さへ—・し、まことにいぶせかりけるに」〈平家・六〉 2 心を暗くする。悲しみにくれる。「—・す心の闇...
グループ‐ルビ
《(和)group+ruby》ルビの付け方の一種。複数の文字全体の読みとしてルビを付けるやり方。「昨日」「五月雨」「紐育」の場合は、全体に均等に「きのう」「さみだれ」「ニューヨーク」とルビを付け...
ご【五】
[音]ゴ(呉)(漢) [訓]いつ いつつ [学習漢字]1年 〈ゴ〉 1 数の名。いつつ。「五穀・五色・五臓・五輪」 2 五番目。「五更」 〈いつ〉「五日」 [名のり]い・いず・かず・ゆき [...
さ‐みだ・る【五月雨る】
[動ラ下二]五月雨が降る。和歌では多く「さ乱る」にかけて用いる。《季 夏》「—・れてもの思ふときはわが宿のなく蝉さへに心細しや」〈曽丹集〉