けい‐ごと【景事】
1 人形浄瑠璃で、歌謡的な節に合わせて人形が舞踊的な所作をする部分。道行(みちゆき)の叙景的な部分や物尽くしなど。節事(ふしごと)。けいじ。 2 上方歌舞伎で、舞踊または舞踊劇。現代では人形浄瑠...
けいば‐こう【競馬香】
組香(くみこう)の一。賀茂神社の競(くら)べ馬の式になぞらえて、赤黒二組に分かれ、香をかぎ当てたほうが馬に乗った人形を一目盛りずつ進ませ、早く決勝点に入ったほうを勝ちとする。
けし‐にんぎょう【芥子人形】
きわめて小さい木彫りの衣装人形。女児の玩具やひな祭りの飾りとして江戸時代に流行した。豆人形。
けし‐びな【芥子雛】
きわめて小さな雛人形。豆雛。
け‐れん【外連】
1 歌舞伎や人形浄瑠璃で、見た目本位の奇抜さをねらった演出。また、その演目。早替わり・宙乗り・仕掛け物など。 2 ごまかし。はったり。「言うことに—がない」
けんび‐し【検非違使】
《「けびいし」の音変化。浄瑠璃「用明天王職人鑑」の検非違使勝舟に用いられてからの名称》文楽人形の首(かしら)の一。30歳前後の眉目秀麗な男性を表し、主役級の役に用いる。
げき【劇】
1 脚本中の役を動作とせりふで演じながら筋書きに従って場面を進行させていくもの。演劇。芝居。ドラマ。「人形—」 2 (接尾語的に用いて)劇的な出来事。世間の人があっと驚く出来事。「業界トップの逮...
げき‐ぶし【外記節】
江戸の古浄瑠璃の一。薩摩外記(さつまげき)が貞享(1684〜1688)のころ創始。豪放な語り口で、人形浄瑠璃や歌舞伎の荒事(あらごと)などに使われたが、まもなく滅び、今は長唄の数曲にその影響を残...
げんしろう【源四郎/玄四老】
盗むこと。また、金銭をごまかすこと。もと、人形浄瑠璃社会の隠語。「おまいさんがたの、—してぢゃ菓子(くわしん)ぢゃてて」〈滑・膝栗毛・八〉
げんじ‐ぶし【源氏節】
明治時代に流行した邦楽の一。幕末ごろ、岡本美根太夫が説経祭文に新内節を取り入れて創始。操り人形や女芝居を加えて興行し、名古屋を中心に人気を博した。説経源氏節。