け‐おさめ【褻納め】
ふだん着と晴れ着。「—の装束あまたくだり調へて渡しけり」〈今昔・二六・一七〉
け‐さ【化作】
「化現(けげん)」に同じ。「阿弥陀仏の鸚鵡鳥と—して」〈今昔・四・三六〉
怪(け)しうはあら◦ず
1 容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。「—◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈源・若紫〉 2 芸などがつたなくない。「—◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなり...
け・す【化す】
[動サ変] 1 姿や形が変わる。変化する。ばける。化(か)する。「則ち—・して神となる」〈著聞集・一〉 2 仏の教えを説く。教化(きょうけ)する。「法を説きて人を—・し給ふに」〈今昔・一七・三七〉
けつ【闕】
1 中国で、宮門の両脇に設けた物見やぐらの台。石闕(せっけつ)。 2 宮城。宮城の門。 3 「欠(けつ)1」に同じ。「大納言の—あるに依りて、此を望むとて」〈今昔・二四・二五〉
け‐ど【化度】
[名](スル)《「教化済度」の略》仏語。人々を教え導いて迷いから救うこと。「一切衆生を—し給ふ」〈今昔・一七・一五〉
け‐の‐ころも【褻の衣】
平常着る衣服。ふだん着。けごろも。「—にて、平笠など打着て、法服をば袋に入れて持たせて」〈今昔・二六・二二〉
け‐むつか・し【気難し】
[形シク]薄気味悪い。なんとなく恐ろしい。「これは鬼の妻(め)にして、常に来りてかく様に懐抱して返るなりけりと思ふにも極て—・し」〈今昔・三一・一四〉
けん‐しょう【見証】
「けんぞ(見証)」に同じ。「双六(すぐろく)を打ち合ひけり…傍らに—する者ども」〈今昔・一六・三七〉
けん‐でん【検田】
田の面積や品等を検査すること。検注。「田に立ちて—する間に」〈今昔・一七・五〉