いまり‐づち【伊万里土】
佐賀県有田町泉山などから出る上質の白土。伊万里焼の原料となる。
いまり‐やき【伊万里焼】
江戸初期から佐賀県有田地方で産する磁器の総称。主に有田焼をいう。伊万里港から積み出したのでこの名がある。寛永末ごろには日本の陶磁器生産の王座を占め、17世紀以降ヨーロッパにも輸出された。
いまり‐わん【伊万里湾】
九州北西部、東松浦半島と北松浦半島に挟まれて深く入り込んだ湾。佐賀県伊万里市と長崎県松浦市にまたがる。湾奥に伊万里市が位置し、伊万里川・有田(ありた)川が注ぐ。湾内ではカキ・ノリ・真珠の養殖が盛ん。
いよ【伊予】
旧国名の一。現在の愛媛県にあたる。予州。
愛媛県中部の市。伊予灘に面し、花がつおの産地。ミカンの生産も盛ん。人口3.8万(2010)。
いよおんとう‐ひぶん【伊予温湯碑文】
推古天皇4年(596)に聖徳太子が伊予の道後温泉を訪れたことを記した碑文。現存しないが、その銘文は「釈日本紀」に引用されている。
いよ‐かずら【伊予葛】
スズメノオゴケの別名。
いよ‐かん【伊予柑】
ミカンの一種。ナツミカン系統で、山口県で発見されたが、明治中期から愛媛県で栽培。2、3月ごろ熟し、果肉は多汁で、皮はむきやすい。いよみかん。
いよ‐がすり【伊予絣】
愛媛県松山市付近で産する木綿の紺絣。農村向けの作業着や夜具地などに用いる。松山絣。
いよ‐ざね【伊予札】
鎧(よろい)の小札(こざね)の一種。伊予の職人により考案された。多くは鉄製で、左右の両端を少し重ねてとじ合わせる。室町時代ごろから流行した。伊予小札。
いよ‐し【伊予市】
⇒伊予