てん‐ま【伝馬】
1 逓送用の馬。律令制では、駅馬とは別に各郡に5頭ずつ常置して公用にあてた。戦国時代、諸大名は主要道路の宿駅に常備して公用にあて、江戸時代には、幕府が主要街道に設け、また、一般人が利用できるもの...
てんま‐おくり【伝馬送り】
宿(しゅく)送り。宿継ぎ。
てんま‐こみ【伝馬込み】
近世大型和船の垣立(かきたつ)で、伝馬船を積み込めるように取り外し構造とした部分。
てんま‐じょ【伝馬所】
江戸時代、街道の宿駅で人馬の継ぎ立てを行う所。
てんま‐せん【伝馬船】
木造の小型和船。ふつう櫓(ろ)か櫂(かい)でこぎ、本船と岸との間を往復して荷などの積み降ろしを行う。艀(はしけ)。てんまぶね。
てんま‐ちょう【伝馬町】
東京都中央区北部、小伝馬町と大伝馬町の地域。江戸時代、伝馬役が住み、また小伝馬町には牢屋敷があった。今は問屋街。
てんま‐ぶね【伝馬船】
「てんません(伝馬船)」に同じ。
てんま‐やく【伝馬役】
戦国時代から江戸時代、街道の宿駅で公的な貨客輸送を行うための課役。江戸時代には五街道の宿駅ごとに常備人馬数が定められていた。