しん‐もん【心門】
開放血管系をもつ動物の心臓にある血液の流入口。節足動物では心臓の左右に原則として体節ごとに一対ずつあり、弁をもつ。
じょう‐ちゅう【条虫/絛虫】
条虫綱の扁形動物の総称。すべて寄生性。体は扁平でひも状。前端部以外は細かく分かれた体節からなる。瓜実(うりざね)条虫・有鉤(ゆうこう)条虫・無鉤条虫など。さなだむし。
じん‐かん【腎管】
無脊椎動物にみられる排出器官。体腔中にらっぱ状に開く腎口、排出物を濃縮・移送する細管部、体外に開く排出口からなる。環形動物では体節ごとに一対ずつあり、体節器ともいう。
せっそく‐どうぶつ【節足動物】
動物界の一門。体はクチクラの外骨格に覆われ、成長にともなって脱皮をする。体節に分かれ、頭・胸・腹部があり、各節に付属肢が一対ずつつくのが原則。頭にはたいてい触角・目をもつ。全動物の4分の3近くの...
たい‐せつ【体節】
動物体の頭から尾にかけて周期的に繰り返される構造単位。環形動物・節足動物に典型的にみられ、各体節の中に一つまたは数個の器官が反復して存在する。
たいせつ‐きかん【体節器官】
環形動物で、原則的に体節ごとに一対ずつある腎管。
たいせつ‐どうぶつ【体節動物】
体が多数の体節からなる動物。環形動物と節足動物とをいう。
だいおう‐ぐそくむし【大王具足虫】
等脚目スナホリムシ科の甲殻類。体節が多くダンゴムシに似る。体長30〜40センチメートルで等脚類では最大。大西洋などの深海底にすむが、生態は不明な点が多い。
とうさく‐るい【頭索類】
頭索綱に分類される原索動物。体は魚形をし、脊索が頭部にまで伸び、その背面を神経が並走する。筋肉は体節制を示す。雌雄異体。暖海に分布。ナメクジウオ類。
ネオピリナ【(ラテン)Neopilina】
単板綱ネオピリナ目の軟体動物の総称。貝殻は笠形の楕円形で、殻長2〜37ミリ。体の収縮筋・えら・神経などに体節構造を示し、「生きている化石」といわれる。中央アメリカ沖や東太平洋などの深海から約10...