いず‐ら【何ら】
[代] 1 不定称の指示代名詞。どこ。どこいら。いずこ。「石田野(いはたの)に宿りする君家人の—と我を問はばいかに言はむ」〈万・三六八九〉 2 (感動詞的に用いて)相手を促したり、問いかけたりす...
いず‐れ【何れ/孰れ】
[代]不定称の指示代名詞。どれ。どちら。どっち。「—の物も名品ぞろいだ」「合否—の場合も通知します」 [副] 1 いろいろな過程を経たうえでの結果をいう。いずれにしても。結局。「その場はごま...
何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)
《アヤメとカキツバタは似ていて区別がつきにくいところから》どちらも優れていて優劣がつけにくいこと。
何(いず)れ劣(おと)らぬ
どれもこれも優れていて、見劣りするものがない。「—強豪ぞろい」
いずれ‐か【何れか】
[連語] 1 (打消しの述語で応じ、反語の意で結ぶことが多い)多くある中で、どれが…か。どちらが…か。「生きとし生けるもの、—歌を詠まざりける」〈古今・仮名序〉 2 どれもこれも。どちらも。「—...
何(いず)れともな・し
比較してどちらがどうということがない。取り立てて優劣はない。いずれとなし。「おほかたの秋に心は寄せしかど花見るときは—・し」〈拾遺・雑下〉
何(いず)れにしても
どちらを選ぶにしても。事情がどうであろうとも。どっちみち。いずれにせよ。「—、今日中に納入するのは無理だ」
いずれ‐も【何れも】
[連語]どれも。だれも。それぞれ。「—すぐれた短編を集める」 [代] 1 三人称複数の人代名詞。みんな。みなみな。御一同。「某も明日は—を御茶で申し入れうと存ずる」〈虎寛狂・清水〉 2 二人...
いずれも‐さま【何れも様】
[代]二人称複数の人代名詞。みなさま。「これは—、近ごろ御苦労に存じまする」〈虎寛狂・右近左近〉
いつ【何時】
[代]不定称の指示代名詞。 1 時に関して、不定・疑問の意を表す。「—いかなる時も」「—来るのだろう」 2 いつもの時。平常。「—の年よりも初雪が降るのが早かった」