はくちょうのうたなんかきこえない【白鳥の歌なんか聞えない】
庄司薫の小説。昭和45年(1970)「中央公論」誌に連載。翌年、単行本刊行。作者と同名の青年を主人公とする作品群「薫くんシリーズ」の一つ。
はこ‐がき【箱書(き)】
[名](スル) 1 書画・陶磁器などを入れた箱に、作者が題名などを記し、署名・押印すること。また、そのもの。鑑定家が価値を保証した署名などにもいう。 2 シナリオを作成する際、あらかじめ各シーン...
はちかずき【鉢かづき】
御伽草子23編の一。2巻。作者未詳。室町時代の成立とされる。母の臨終に鉢を頭にかぶせられた娘が継母のために家を追われるが、その鉢によって幸せになる話。継母説話に長谷観音の霊験譚(たん)を絡ませたもの。
はちだいしゅうしょう【八代集抄】
江戸前期の注釈書。108巻50冊。北村季吟著。天和2年(1682)刊。八代集の本文を校定し、歌集の解題、各歌の略解、作者の略伝を記述したもの。
はな【鼻】
芥川竜之介の小説。大正5年(1916)発表。「今昔物語」に取材。巨大な鼻をもつ禅智内供(ぜんちないぐ)の心理と、傍観者の利己主義を描いた、作者の出世作。
はなばなしきいちぞく【華々しき一族】
森本薫の戯曲。昭和10年(1935)発表。映画監督の夫とその弟子、舞踏家の後妻を中心とする家庭劇。作者没後の昭和25年(1950)、文学座が初演。
はまいで【浜出】
幸若舞曲。作者未詳。室町時代の成立。梶原景季が左衛門司に任ぜられた祝い事を題材としためでたいもの。別名「蓬莱山(ほうらいさん)」。
ばいえん【煤煙】
森田草平の小説。明治42年(1909)発表。作者と平塚らいてうとの心中未遂事件を題材に、近代青年の苦悩に満ちた恋愛を描く。
ばば‐ぶんこう【馬場文耕】
[1718〜1759]江戸中期の講釈師・戯作者。伊予の人。本名、中井文右衛門。通称、左馬次(さまじ)。時事を論じて幕府の忌諱(きき)に触れ、獄死。著「近世江都著聞集」など。
ばらじゅうじだんのかねのおと【薔薇十字団の鐘の音】
《原題、(フランス)Sonneries de la Rose+Croix》サティのピアノ曲。全3曲。1892年作曲。神秘主義秘密結社、薔薇十字団の公認作曲家だった頃の作者が、同団のために作曲。薔...