せい‐ぎ【正議】
正しい議論。正論。「幸に国王—に左袒し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
せい‐しゅう【清秀】
[名・形動]容貌などが清くひいでていること。また、そのさま。「温良な青年、—な佳人」〈左千夫・春の潮〉
せいじ‐しょうせつ【政治小説】
政治思想の啓蒙(けいもう)・宣伝を目的とする小説。日本では、特に明治10年代に自由民権運動に伴って生まれた作品をさす。矢野竜渓「経国美談」、東海散士「佳人之奇遇」、末広鉄腸「雪中梅」など。
せい‐ぜん【凄然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 非常にもの寂しい感じがするさま。「—として眼冷かに」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 寒いさま。涼しいさま。また、冷たいさま。
せき‐そ【尺素】
《1尺の絹布の意で、文字を書くのに用いたところから》短い手紙。尺書。「去るに望み…懐を探り、—を与え」〈東海散士・佳人之奇遇〉
せん‐えい【繊翳】
わずかなかげり。わずかのくもり。「時に天月明浄、都を—なく江山千里掌中に落つ」〈東海散士・佳人之奇遇〉
せん‐し【専恣/擅恣】
ほしいままにすること。わがまま。勝手気まま。「其非横—を憤り、民心漸く起(た)つ」〈東海散士・佳人之奇遇〉
せん‐とく【潜匿】
[名](スル)人知れずかくれること。また、かくすこと。「金陵に—し、以て復讐を謀る」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ぜん‐せん【漸染】
しだいに染まること。習慣になること。「人民抑圧の制に慣れ、—の久しき」〈東海散士・佳人之奇遇〉
そう‐き【創起】
[名](スル)物事をつくりだすこと。「新に憲法を—し」〈東海散士・佳人之奇遇〉