かい‐た・つ【飼ひ立つ】
[動タ下二]幼時より養い育てる。また、動物などを飼い育てる。「ひよひよより御所に御手ならさせおはしまして—・てられしいみじさばかりにてこそ侍れ」〈弁内侍日記〉
かいもと‐あるじ【垣下饗】
垣下(かいもと)の座について、もてなしを受けること。「おほし—はなはだ非常に侍(はべ)りたうぶ」〈源・少女〉
か・う【飼う】
[動ワ五(ハ四)] 1 食べ物を与えて動物を養い育てる。「猫を—・う」 2 動物に食べ物・水を与える。「鷹に—・はんとて、生きたる犬の足を斬り侍りつるを」〈徒然・一二八〉 3 毒や薬などを飲ませ...
かえり‐い・ず【帰り出づ】
[動ダ下二] 1 もといた所にもどって姿を見せる。「内侍のもとに—・でて」〈竹取〉 2 もといた所へかえるために、ある所を出る。「皆その急ぐべきものどもなど取り具しつつ—・で侍りにし」〈源・蜻蛉〉
かえり‐もうし【返り申し】
1 使者が帰ってきて返事や報告をすること。また、その内容。復命。「長奉送使(ちゃうぶそうし)にてまかり下りて、—の暁」〈続古今・離別・詞書〉 2 神仏へ祈願のお礼参りをすること。報賽(ほうさい)...
かかれ‐ば【斯かれば】
[接]《「かくあれば」の音変化》こうであるから。こういうわけだから。「昔、山にて見つけたる。—、心ばせも世の人に似ず侍り」〈竹取〉
かがやかし・い【輝かしい/耀かしい/赫かしい】
[形][文]かがやか・し[シク]《古くは「かかやかし」》 1 光り輝くようにすばらしい。華々しい。「—・い将来」「—・い業績をあげる」 2 まぶしいほどきらきら光っている。「御前(ごぜん)のたち...
かき‐なら・べる【書(き)並べる】
[動バ下一][文]かきなら・ぶ[バ下二] 1 二つ以上のことを並べて書く。また、次々と書いていく。「出席者名を—・べる」 2 見劣りしないように書く。匹敵するうまさで書く。「かたち—・ぶる絵師に...
かく‐ご【恪勤】
《「かくごん」の撥音(はつおん)の無表記》 1 「かくごん1」に同じ。 2 平安時代、院・親王家・大臣家などに仕えた武士。恪勤者。かくごん。「院の—して侍ひ給ふ、いとかしこし」〈大鏡・道隆〉 3...
かく‐ごん【恪勤】
1 怠けずにまじめに勤めること。精勤。かくご。「—の薄さに、今日ばかりは慰め侍るを」〈狭衣・一〉 2 「かくご(恪勤)2」に同じ。 3 「かくご(恪勤)3」に同じ。