いちまつ‐にんぎょう【市松人形】
木くずを練り固めた胴に首を据え、手足を縮緬(ちりめん)でつないで動くようにした人形。江戸中期の歌舞伎俳優の佐野川市松をかたどったとも、市松という孝子の姿になぞらえたともいう。大和(やまと)人形。...
いちまつ‐もよう【市松模様】
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様。江戸中期、歌舞伎俳優佐野川市松がこの模様の袴(はかま)を用いたことに始まるという。石畳(いしだたみ)。霰(あられ)。市松文様。いちまつ。
いぶし‐ぎん【燻し銀】
1 いぶしをかけた銀。つやのない灰色になる。また、そのような色。 2 見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの。「ベテラン俳優の—の演技」
いれ‐かわり【入れ代(わ)り/入れ替(わ)り】
1 入れかわること。交代。いりかわり。「—に別の店員が応対する」 2 江戸時代、毎年陰暦11月に歌舞伎俳優が出演する劇場をかえたこと。また、その時の興行。顔見世芝居。
いろ‐こ【色子】
江戸時代、男色を売った歌舞伎の少年俳優。舞台子(ぶたいこ)。→陰間(かげま)
インティマシー‐コーディネーター【intimacy coordinator】
《intimacyは親密な関係の意》映画などで性的な場面の撮影にあたり、俳優への心身の配慮と、制作者の演出意図の実現を両立させるために、両者の間で調整を行う人。
いん‐ぽん【院本】
《「行院本」の略。行院は、中国の金・元時代の俳優の居所》 1 金・元時代に演じられた演劇の一。また、その脚本。 2 義太夫節の浄瑠璃正本。丸本(まるほん)。
うけ‐わたし【受(け)渡し】
[名](スル) 1 受け取ることと渡すこと。「窓口で荷を—する」 2 取引所で売買成立後、代金と引き替えに現品の引き渡しを行って取引を完了すること。普通取引では、約定日から4日目に決済する。 3...
うす‐にく【薄肉】
1 薄い肉色。俳優が化粧に使う薄赤い色。 2 「薄肉彫り」の略。
うま‐の‐あし【馬の足/馬の脚】
歌舞伎で、馬の脚の役のこと。張り子の馬を二人でかぶって、前脚と後脚になる。下級の役者がつとめるところから、下級俳優やへたな役者の称としても用いる。