やしま‐が‐はら【八島ヶ原】
霧ヶ峰の北西部に位置する高層湿原。八ヶ岳中信高原国定公園に属し、ミズゴケやツルコケモモなどさまざまな湿原植物がみられる。
やしま‐くに【八洲国】
《多くの島のある国の意》日本の国の美称。大八洲(おおやしま)。「八千矛(やちほこ)の神の命(みこと)は—妻まきかねて」〈記・上・歌謡〉
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
[1876〜1966]ロシア語学者。東京の生まれ。東京外国語学校教授。日本におけるロシア語・ロシア文学研究に多大に貢献した。著「露西亜語学楷梯」「ロシア語辞典」など。
や‐すみ【八隅】
《枕詞「やすみしし」の「やすみ」を、万葉集で「八隅」と表記したものがあるところから》天皇の統治する国の四方八方のすみずみ。「天の下—の中にひとりますしまの大君万代までに」〈夫木・三六〉
やすみ‐しし【安見知し/八隅知し】
[枕]国のすみずみまで知らす(治める)意、または安らかに知ろしめす意から、「わが大君」「わご大君」にかかる。「—わが大君の遊ばしし」〈記・下・歌謡〉
やすみ‐しる【安見知る/八隅知る】
[枕]《「やすみしし」に当てた「知」を「しる」と読んでできた語》「わが天皇(すべらき)」「わが大君」にかかる。「—わが天皇の御代にこそさか井の村の色も澄みけれ」〈玉葉集・賀〉
やせ【八瀬】
京都市左京区の地名。比叡山の西麓にあり、登山口をなす。昔、村人は天皇行幸の際に八瀬童子として出仕した。
やせ‐どうじ【八瀬童子】
朝廷の儀式などのとき、駕輿丁(かよちょう)として出仕した京都八瀬の村人。
や‐そ【八十】
1 はちじゅう。 2 数の多いこと。「—山」「—万(よろず)」
やそ‐うじ【八十氏】
多くの氏族。「—の頂く雲のものなれば久しけれどもまづは頼もし」〈忠見集〉