けいどうみゃく‐きょうさくしょう【頸動脈狭窄症】
頸動脈の分岐部に動脈硬化が発生して血管の中が狭くなり、脳血流量の減少や脳梗塞の原因となる疾患。脳血流量が減少すると立ちくらみやめまいなど、脳梗塞を起こすと意識障害・言語障害・片麻痺・知覚傷害・視...
けっ‐かん【血管】
体内各部に血液を送る管。動脈・静脈・毛細血管に分けられる。
けっかん‐えん【血管炎】
血管壁に炎症が起こり、それによって出血や血流障害が生じ、さまざまな臓器に障害を引き起こす病気の総称。高安動脈炎・川崎病・ANCA関連血管炎・バージャー病など。
けっかん‐しんせい【血管新生】
組織の維持や増殖に必要な酸素や栄養を得るために、既存の血管から新しい血管がつくられること。 [補説]血管新生は、胎児の成長、創傷の治癒、黄体や胎盤の形成過程などで正常な生理現象として起こる。さら...
けっかんない‐ちりょう【血管内治療】
カテーテル・バルーン・ステントなどの器具を血管内に挿入して行う治療。抗癌剤(こうがんざい)を局所に注入する、血栓を溶解させる、狭窄(きょうさく)・閉塞した血管を拡張させて血流を改善する、血管を塞...
けっかん‐ねんれい【血管年齢】
弾力を目安に、血管の状態を年齢で表したもの。脳卒中・心臓病にかかる可能性や老化の度合いなどを知る尺度となる。血管の硬化は加齢に伴って起こるが、これ以外に食生活の偏りや運動不足が原因で血管内にコレ...
けっかん‐へき【血管壁】
血管の内腔を囲む壁。毛細血管では内皮のみからなり、動脈・静脈では内膜・中膜・外膜の3層構造をとる。内膜は内皮とわずかな結合組織、中膜は平滑筋と弾性線維・膠原線維、外膜は結合組織からなる。
けっせんせいけっしょうばんげんしょうせい‐しはんびょう【血栓性血小板減少性紫斑病】
全身の細動脈や毛細血管に微小な血栓が詰まることで、血小板減少症・溶血性貧血・腎機能障害・発熱・精神神経症状が現れる、重篤な全身性疾患。指定難病の一つ。TTP(thrombotic thrombo...
けっとうち‐スパイク【血糖値スパイク】
食後の短時間だけ血糖値が急激に上がり、その後、正常値に戻ること。食後血糖値が140mg/dl以上あると、糖尿病や動脈硬化症になる危険性が高まることが知られている。グルコーススパイク。
けつ‐あつ【血圧】
血液が動脈血管内を流れているときに示す圧力。ふつう上腕部で測る。心臓が収縮して血液を送り出したときの最大血圧(収縮期血圧)と、弛緩(しかん)したときの最小血圧(拡張期血圧)とで示す。