せい‐そう【勢相】
動作の可能なことを表す相。大槻文彦(おおつきふみひこ)の「日本広文典」に用いられた語。文語では動詞に助動詞「る」「らる」、口語では「れる」「られる」をつけて表す。
せい‐ぞろい【勢揃い】
[名](スル) 1 軍勢がそろうこと。「其翌日、官軍が—をして入って来たのを」〈花袋・生〉 2 人々がある目的で1か所に集まること。「幹部連が—する」
せい‐ぞろえ【勢揃え】
1 軍勢を集めそろえること。「甲斐、信濃の源氏ども馳(は)せ来てひとつになる。浮島が原にて—あり」〈平家・五〉 2 「勢揃い2」に同じ。「娘の—して遊ぶ」〈浮・新色五巻書・一〉 3 何もかもがそ...
せいたか【制吒迦/勢多迦】
《(梵)Ceṭakaの音写。息災・福寿の意》八大童子の第八。矜羯羅(こんがら)とともに不動明王の脇士(きょうじ)。ふつう像は童形で、頭に五つの髻(もとどり)を結び、左手に三鈷(さんこ)、右手に金...
せい‐とく【勢徳】
1 権力のある者から受ける恵み。力強い恩恵。おかげ。「もしは望みある者の、—をかぶらむとて」〈宇津保・祭の使〉 2 権力と財力。また、それを有する人。「美濃の国に—ありける者の一子にて」〈今昔・...
せい‐ぼう【勢望】
勢力と人望。
せい‐もん【勢門】
権勢のある家柄。権門。
せい‐り【勢利】
権勢と利欲。「お浜は人生の—の犠牲にせられ了(おわ)りたり」〈露伴・風流魔〉
せい‐りょく【勢力】
1 他をおさえ、支配下におくいきおいと力。特に、国家や政党などの社会的な集団がもつ、他の集団をおさえる力。「—を伸ばす」「—が衰える」 2 エネルギーの旧称。
せいりょく‐か【勢力家】
勢力のある人。「地元の—」