におい‐だま【匂い玉】
玉の形をした匂い袋。匂いの玉。
におい‐づけ【匂い付け】
連句の付合(つけあい)手法の一。前句と付句との間に気分・情趣の照応や調和をはかる付け方。特に、蕉風(しょうふう)で用いられた。
におい‐どり【匂い鳥】
ウグイスの別名。
におい‐の‐はな【匂いの花】
連句で、名残の裏の定座(じょうざ)(歌仙では5句目、百韻では7句目)に詠み込む花。名残の花。→花の定座
におい‐ぶくろ【匂い袋】
丁字(ちょうじ)・麝香(じゃこう)・白檀(びゃくだん)などの香料を入れた小袋。携帯用としたり、たんすの中に入れたりする。《季 夏》
におい‐やか【匂いやか】
[形動][文][ナリ] 1 つやつやと輝くように美しいさま。におやか。「彼女の顔の白さが薄闇のなかに—に仄めいた」〈秋声・仮装人物〉 2 よい香りが立ちこめているさま。かぐわしいさま。におやか。...
にお・う【匂う】
[動ワ五(ハ四)]《「丹(に)秀(ほ)」を活用した語で、赤色が際立つ意》 1 よいにおいを鼻に感じる。かおりがただよう。「百合の花が—・う」「石鹸がほのかに—・う」→臭う1 2 鮮やかに色づく...
におうみや【匂宮】
源氏物語第42巻の巻名。薫大将、14歳から20歳。匂宮と薫との生い立ちが中心。におうのみや。 源氏物語の登場人物。光源氏の孫。今上帝の第3皇子。宇治十帖の主要人物で、薫と浮舟をめぐって争う。...
におうみや‐さんじょう【匂宮三帖】
源氏物語54帖のうち、匂宮・紅梅・竹河の3帖。光源氏の死後の物語で、宇治十帖とよばれる10帖につながる部分。
にお・す【匂す】
[動サ四]草・木・赤土などで色をつける。染める。「ま榛(はり)もち—・しし衣に」〈万・三七九一〉