びりっ‐こ
「びり1」に同じ。「名札の—にかかってることも」〈中勘助・銀の匙〉
びりっ‐こけ
「びり1」に同じ。「—なんぞと遊ばない」〈中勘助・銀の匙〉
ふく‐らか【膨らか/脹らか】
[形動][文][ナリ]「ふくよか1」に同じ。「花びらに芳しい息をふくんで—に花をひらく」〈中勘助・銀の匙〉
ふ‐ざ【趺坐】
[名](スル)足を組み合わせて座ること。「結跏(けっか)—」「昔ながらの石仏のように寂然と—している」〈中勘助・銀の匙〉
ほた‐ほた
[副] 1 機嫌よくうれしそうなさま。「母親は—として茶を進めながら」〈一葉・十三夜〉 2 しずくや花などが続いて落ちるさま。「—としずくがたれるのを」〈中勘助・銀の匙〉
まぶ・る【塗る】
[動ラ五(四)]「まぶす」に同じ。「あるへいの棒に肉桂の粉を—・ったもので」〈中勘助・銀の匙〉 [動ラ下二]「まぶれる」の文語形。
むん‐む
[副](多く「と」を付けて用いる) 1 「むんむん」に同じ。「ギッシリ詰められると—として閉口する」〈魯庵・社会百面相〉 2 煙などのたちこめるさま。「—と舞いあがる埃の中で」〈中勘助・銀の匙〉
めっきり
[副] 1 状態の変化がはっきり感じられるさま。「—(と)涼しくなる」「—(と)老(ふ)けこむ」 2 数量や物事の程度が十分に大きいさま。「—と露がたれそうにえんだのを」〈中勘助・銀の匙〉
もて‐あそび【弄び/玩び/翫び】
1 もてあそぶこと。また、そのもの。おもちゃ。「子安貝や、椿の実や、小さいときの—であったこまこました物が」〈中勘助・銀の匙〉 2 心の慰めとする相手。遊び相手。「この宮ばかりをぞ—に見奉り給ふ...
やく‐さじ【薬匙】
粉末状の薬品を容器から移し替えたり、盛り分けたりするための匙。一方の柄が平らなへら状になっているものが多く、スパチュラまたはスパーテルともいう。やくじ。