き【匹/疋】
[接尾]《「ぎ」とも》助数詞。 1 馬などを数えるのに用いる。「ゆきやらで雪の尾花と見つるかなひと—ふた—の駒にまかせて」〈夫木・一八〉 2 反物の布帛(ふはく)を数えるのに用いる。「幾—ともえ...
するすみ【匹如身】
[名・形動ナリ]財産も係累もない身の上であること。また、そのさま。無一物。するつみ。するつむ。「世を捨てたる人の、万(よろづ)に—なるが」〈徒然・一四二〉
ひき【匹/疋】
[名] 1 2反続きの反物を単位として表す語。大人の着物と羽織とを対で作るときなどに用いる。 2 銭を数える単位。古くは10文、のち25文を1匹とした。 [接尾]助数詞。動物・鳥・昆虫・魚な...
ひき‐まゆ【匹繭/独繭】
1匹の蚕が作った繭。和歌では多く「こもる」「いと」などの縁語として用いられる。「—のかく蓋ごもりせまほしみ桑こき垂れて泣くを見せばや」〈後撰・恋四〉
ひきみ‐きょう【匹見峡】
島根県西部、益田市匹見町にある四つの峡谷の総称。高津(たかつ)川水系の匹見川上・中流、中国山地分水嶺北部に位置する。中流部の広瀬にある前匹見峡(全長約1キロメートル)を匹見峡の玄関口とし、上流部...
ひき‐もの【疋物/匹物】
1疋を単位として売買される織物。
ひった【匹田/疋田】
「匹田絞り」の略。
ひった‐かのこ【匹田鹿の子】
「匹田絞り」に同じ。
ひった‐しぼり【匹田絞(り)】
絞り染めの一種。鹿の子絞りよりやや大きい四角形で一面に絞ったもの。匹田鹿(か)の子。
ひっ‐ちゅう【匹儔】
[名](スル)匹敵すること。同じたぐい・仲間とみなすこと。また、その相手。「スタンダアルなどの—ではない」〈芥川・文芸的な、余りに文芸的な〉