とり‐ひそ・む【取り潜む】
[動マ下二] 1 見えないように隠す。「日暮るれば…小竹の節(よ)を多く散らし置きて、つとめては—・めけり」〈著聞集・一六〉 2 静まらせる。とりしずめる。「酒宴—・めて」〈盛衰記・三〉
とり‐ひろ・げる【取(り)広げる】
[動ガ下一][文]とりひろ・ぐ[ガ下二] 1 物を取り出して広げる。また、並べる。「部屋中に衣服を—・げる」 2 物を取りのけて場所を広げる。拡張する。「都市計画で道幅を—・げる」
とり‐ふだ【取(り)札】
カルタで、並べておいて取るほうの札。⇔読み札。
とりぶき‐やね【取り葺き屋根】
薄くそいだ板を並べ、丸太や石を押さえとした粗末な屋根の葺き方。また、その屋根。
とり‐ぶん【取(り)分】
自分が取るべき分。分け前。取り前。「—が少ない」
とり‐ほうだい【取(り)放題】
欲しいだけいくらでも取れること。いくら取ってもよいこと。
とり‐まえ【取(り)前】
取り分。分け前。
とり‐まかな・う【取り賄ふ】
[動ハ四]用意する。また、処理する。「すべて、よその人の—・ひたらん、うたて心づきなき事多かるべし」〈徒然・二四〇〉
とり‐まき【取(り)巻(き)】
金持ちや権力者につきまとって機嫌をとること。また、その人。「—に囲まれる」「—連中」
とり‐まぎ・れる【取(り)紛れる】
[動ラ下一][文]とりまぎ・る[ラ下二] 1 まぎれてはいり込む。混入する。「雑踏に—・れる」 2 目先の事に気をとられて、他の事に心が及ばなくなる。「雑事に—・れる」