エミール【Émile】
《原題、(フランス)Émile ou De l'éducation》ルソーの書いた小説形式の教育論。1762年刊。主人公エミールの誕生から結婚までを5編に分けて叙述。児童の本性を尊重して、自由で...
おちくぼものがたり【落窪物語】
平安時代の物語。4巻。作者不詳。源氏物語よりもやや早い成立か。中納言忠頼の娘が、継母にいじめられて落窪の間に押し込められるが、左近少将道頼に迎えられ、中納言一家も栄える。継子いじめという陰湿な主...
きゆうしょうらん【嬉遊笑覧】
江戸後期の随筆。12巻。付録1巻。喜多村信節(きたむらのぶよ)著。文政13年(1830)成立。諸書から江戸の風俗習慣や歌舞音曲などを中心に社会万般の記事を集め、28項目に類別して叙述したもの。
きょう【興】
1 おもしろいこと。おもしろみ。「—をそぐ話題」「—が尽きない」「—を添える」 2 その場のたわむれ。座興。「一夜の—」 3 「詩経」の六義(りくぎ)の一。自然の風物に託して自分の感興をうたう詩...
げんしょう‐がく【現象学】
1 ヘーゲルの精神現象学。最も単純な感覚的確信から最高の絶対知へ至るまでの精神の弁証法的発展の叙述。 2 フッサールによって創唱された哲学。純粋意識の本質を記述し、その志向的体験をノエシス・ノエ...
さ‐さ【然然】
[副]《副詞「さ」を重ねた語》しかじか。具体的な叙述を省略するときに用いる。「—の所よりなりけりと聞き給ひて」〈かげろふ・中〉
さんだいじつろく【三代実録】
平安時代の歴史書。六国史(りっこくし)の第六。50巻。宇多天皇の勅命で、藤原時平・大蔵善行らが撰。延喜元年(901)成立。清和・陽成・光孝天皇の3代30年間を編年体で叙述。日本三代実録。
しょうしつ‐ほう【詳悉法】
修辞法の一。事物のありのままを綿密に叙述する方法。
じ【地】
1 地面。大地。つち。ち。「雨降って—固まる」 2 ある土地。その地域。「—の物」「—卵」 3 物事の基礎。下地(したじ)。「—ができている」 4 化粧しない肌。素肌。「—が白い」 5 布・紙・...
じしょう‐ぶんがく【自照文学】
日記・随筆などのように、自己反省・自己観察の精神から生活体験を主観的に叙述した文学。