くち‐ひろ・い【口広い】
[形][文]くちひろ・し[ク]《近世語》偉そうな口をきくさま。口はばったい。「かう言っちゃあ—・いこったが」〈洒・卯地臭意〉
くち‐び【口火】
1 爆薬やガス器具などに点火するのに用いる火。 2 物事の起こるきっかけや原因。「事故が騒ぎの—となる」
くち‐びょうし【口拍子】
1 口で拍子をとること。また、その拍子。 2 言葉の調子のよさ。「—に乗る」
くち‐びらき【口開き】
1 「口切り1」に同じ。 2 「口開(くちあ)け2」に同じ。
口火(くちび)を切(き)・る
物事を他に先がけて行って、きっかけをつくる。「攻撃の—・る」「論議の—・る」 [補説]「口火を付ける」「口火を開く」とするのは誤り。
くち‐ふうじ【口封じ】
[名](スル) 1 秘密などをしゃべらないようにさせること。口止め。「金を渡して—する」 2 俗に、秘密が漏れないように殺してしまうこと。
くち‐ふさぎ【口塞ぎ】
1 「口止め1」に同じ。「せめて一円歟二円もありゃア、一寸—をする訳だが」〈逍遥・当世書生気質〉 2 客に供する料理をへりくだっていう語。くちよごし。「お—に召し上がれ」
くち‐ふたげ【口塞げ】
「口塞ぎ1」に同じ。「いとほしと思ひながら—に言へば」〈落窪・二〉
くち‐ぶえ【口笛】
唇をすぼめ、または指を口に当てたり入れたりして息を強く吹き、笛のような音を出すこと。また、その音。「—を吹く」
くち‐ぶちょうほう【口不調法】
[名・形動]「口下手(くちべた)」に同じ。「—なる我口惜く、問い出る詞(ことば)を知らで様々考うる中」〈露伴・対髑髏〉