口(くち)を守(まも)る瓶(かめ)の如(ごと)くす
《「癸辛雑識」から》不用意な発言は慎むべきであるということを、一度くつがえれば元に戻らない瓶の水にたとえた言葉。
口(くち)を毟(むし)・る
誘いをかけて必要とする言葉を引き出す。かまをかける。「子供に飴(あめ)をねぶらせて—・るや罠(わな)の鳥」〈浄・冥途の飛脚〉
口(くち)を結(むす)・ぶ
口をかたく閉じる。また、だまる。「真一文字に—・ぶ」
口(くち)を割(わ)・る
白状する。「犯人がついに—・った」
くつ‐こ【口籠】
《「くつご」とも》牛馬などの口にはめるかご。かみついたり農作物を食べたりしないようにするもの。鉄や縄で作る。くつのこ。
く‐でん【口伝】
1 言葉で伝えること。くちづたえ。 2 師が、学問や技芸の奥義などを弟子に口で伝えて教え授けること。また、その教え。口授(くじゅ)。口訣(くけつ)。 3 奥義を伝えた文書や書物。秘伝書。
くとう‐ざんまい【口頭三昧】
経文を読むだけで、真に仏道の修行をしないこと。
くどき【口説き】
1 くどくこと。また、その言葉。「—じょうず」「—に掛かる」 2 日本音楽で、楽曲の構成単位の一。 ㋐平曲で、素声(しらごえ)に近い単純な旋律をもつ曲節。また、それによって演奏される部分。 ㋑謡...
くどき‐うた【口説き歌】
民謡などで、長編の叙事歌謡を同じ旋律の繰り返しにのせて歌うもの。盆踊りに歌う踊り口説き、木遣(きや)りに歌う木遣り口説きなどがある。口説き。口説き節。
くどき‐おと・す【口説き落(と)す】
[動サ五(四)]なかなか承知しない相手をくどいて承知させる。「—・されて選挙に出るはめになった」