おわりのいえづと【尾張廼家苞】
新古今集の注釈書。5巻9冊。石原正明著。文政2年(1819)刊行。本居宣長の「美濃家苞(みののいえづと)」の注釈に対し、自説を述べたもの。
か【日】
[接尾]助数詞。数を表す和語に付いて、日数を数えるのに用いる。「十—」「三—三晩」「二月七—に雪が降った」「いま幾(いく)—ありて若菜摘みてむ」〈古今・春上〉
かい‐が‐ね【甲斐ヶ嶺/甲斐ヶ根】
甲斐にある高山。赤石山脈の主峰、白根山のこと。甲斐の白根。[歌枕]「—をさやにも見しが心(けけれ)なく横ほり伏せるさやの中山」〈古今・東歌〉
かえり‐み【顧み】
1 振り返って見ること。「万度(よろづたび)—しつつはろはろに別れし来れば」〈万・四四〇八〉 2 過去を振り返ること。「いと心澄めるやうにて、世に—すべくも思へらず」〈源・帚木〉 3 気に掛ける...
かえり‐もうし【返り申し】
1 使者が帰ってきて返事や報告をすること。また、その内容。復命。「長奉送使(ちゃうぶそうし)にてまかり下りて、—の暁」〈続古今・離別・詞書〉 2 神仏へ祈願のお礼参りをすること。報賽(ほうさい)...
かえる‐やま【帰山】
福井県中部、南越前町から敦賀市へ通じる峠一帯の呼び名。[歌枕]「—ありとは聞けど春霞立ち別れなば恋しかるべし」〈古今・離別〉
かがみ‐やま【鏡山】
滋賀県南部、野洲(やす)市と蒲生(がもう)郡竜王町との境にある山。標高385メートル。[歌枕]「—いざ立ちよりて見てゆかむ」〈古今・雑上〉
佐賀県唐津市中部にある山。唐津湾を望む。標高284...
かがやくにほんごのあくたい【かがやく日本語の悪態】
川崎洋の随筆。平成9年(1997)刊。古今の文学作品や方言、キャンパス用語などから著者が収集したあらゆる日本語の悪態を網羅的に紹介する。平成10年(1998)、同年刊行の「日本方言詩集」と本作な...
かき‐な・す【掻き鳴す】
[動サ四]かき鳴らす。「秋風に—・す琴の声にさへはかなく人の恋しかるらむ」〈古今・恋二〉
かく‐なわ【結果】
《「かくのあわ」の音変化。「かく」は香菓、「あわ」は泡緒(あわお)(ひもの名)の意という》 1 昔の菓子の名。小麦粉を練って細長いひもが曲がりくねったような形に作り、油で揚げた唐(から)風のもの...