いにし‐え【古】
《「往(い)にし方(へ)」の意》 1 過ぎ去った古い時代。過ぎ去った月日。昔。過去。「—の都の姿をとどめる」 2 亡くなった人。故人。「—の御許しもなかりし事を」〈源・宿木〉
いにしえ‐びと【古人】
1 昔の世の人。古人(こじん)。「—の心なほく、詞みやびやかに」〈歌意考〉 2 前に親しくしていた人。昔なじみ。旧知。「眉根(まよね)掻き下いふかしみ思へるに—をあひ見つるかも」〈万・二六一四〉
いにしえ‐ぶみ【古書/古典】
古い時代の書物。古典(こてん)。「おのれ—をとくに師の説とたがへること多く」〈玉勝間・二〉
いにしえ‐ぶり【古振り/古風】
昔の風習・様式。昔風なやり方。「—の物まなびなどすると見えて」〈滑・浮世風呂・三〉
いにしえ‐まなび【古学び】
古代の事跡や古道を研究すること。古学(こがく)。「若かりしほどより、—に深く心を寄せて」〈玉勝間・六〉
くう‐す【古酒】
《多く「クース」と書く》泡盛の古酒(こしゅ)。3年以上、甕(かめ)で寝かせたもの。
こ【古】
[音]コ(漢) [訓]ふるい ふるす いにしえ [学習漢字]2年 〈コ〉 1 ふるい。ふるびている。「古書・古色・古木/最古・新古」 2 いにしえ。むかし。「古人・古代・古典・古風・古来/往古...
こ‐い【古意】
1 古い意味。 2 昔をしのぶ心。
こ‐いほう【古医方】
漢方医学で、後漢時代の医学を行う一派。「傷寒論」「金匱(きんき)要略」などに示された処方を行う。日本では江戸前期から行われ、後藤艮山(こんざん)・山脇東洋らがいる。古方家。→後世方(ごせいほう)
こ‐いまり【古伊万里】
初期の伊万里焼。寛永(1624〜1644)中ごろから元禄(1688〜1704)前後にかけてのもの。