けり
《和歌・俳句などに助動詞「けり」で終わるものの多いところから》物事の終わり。結末。決着。
けろ‐けつ【繋驢橛】
《驢馬(ろば)を繋(つな)ぐくいの意》禅宗で、字句に執着してこれに束縛されること。
けん‐えつ【検閲】
[名](スル) 1 調べあらためること。「二十句の佳什を得るために千句以上を—せざるべからず」〈子規・墨汁一滴〉 2 公権力が書籍・新聞・雑誌・映画・放送や信書などの表現内容を強制的に調べること...
けん‐じつ【兼日】
《「兼ねての日」を音読みにした語》 1 きまった期日より前の日。また、それ以前の時。「—ヨリ申スコトデゴザル」〈日葡〉 2 《「兼日題」の略》歌会・句会などで、あらかじめ出しておく題。また、その...
けん‐じょ【見所】
《「けんしょ」とも》 1 見物席。観客席。また、見物人。主に能楽でいう。 2 芸の上で悟りえたところ。芸のみどころ。「目利きの見出だす—にあるべし」〈花鏡〉 3 見地。立場。「親句、疎句の—をは...
けん‐だい【兼題】
《兼日(けんじつ)の題の意から》歌会・句会などで、題をあらかじめ出しておいて作るもの。また、その題。⇔席題。
けん‐ぽう【憲法】
《近世まで「けんぼう」》 [名] 1 基本となるきまり。おきて。 2 国家の統治権・統治作用に関する根本原則を定める基礎法。他の法律や命令で変更することのできない国の最高法規。近代諸国では多く...
げ【偈】
《(梵)gāthāの音写。偈佗(げだ)・伽陀(かだ)とも音写。句・頌(じゅ)・諷頌(ふじゅ)などと訳す》仏語。経典中で、詩句の形式をとり、教理や仏・菩薩(ぼさつ)をほめたたえた言葉。4字、5字ま...
げじ‐ぎれ【下知切れ】
俳諧の発句で、切れ字に命令形を用いる表現形式。「昔聞け秩父殿(ちちぶどの)さへ角力(すまふ)取り/芭蕉」の類。
げ‐ぼん【下品】
1 仏語。極楽浄土に生まれる人を、能力・資質の差によって上・中・下に3分した、その最下位。→九品(くほん) 2 下等。「—の恋の句に一面滑稽味を帯びているのがある」〈寅彦・俳諧の本質的概論〉